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data science related trivial things

データビジネスに関して2015年に読んだ本

気がつけば2015年も大晦日で,早い一年でした.ということで,恒例の今年読んだ本紹介をしておきたいと思います.ちなみに昨年と一昨年のはこちら.各セグメント毎に,個人的に参考になった順,面白かった順に並べています.マーケティングとマネジメントが前面に出ているのが,普段のお仕事で担当しているのがそっちメインだから,というだけで他意はないです.

smrmkt.hatenablog.jp
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マーケティング

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

最近メディアでもやたらと取り上げられているUSJの森岡さんの,USJ復活劇についてまとめられた本.徹底したデータドリブンのマーケティング戦略は,読んでいてすごいなーまじかよ,という感想しか出ないくらいのものです.中で言っていることは非常にまっとうだし,でも当時の社内の常識と真っ向からぶつかるような方向転換を実現するような腕力といい,もうため息しか出ない感じです.

こころを動かすマーケティング

日本コカ・コーラ社長の魚谷さんの自伝的な,自身のマーケティング経験を語った本.ライオンやコカ・コーラのような消費財メーカーにおける,極めてトラディショナルなマーケティングについて経験・事例ベースで書かれていて,単純に読んでてとても面白いです.確かに爽健美茶やジョージアのCMは,自分の記憶の中でもかなり鮮烈なものだったし,それがこんな背景で生まれてきたのかーというのはとても興味深いです.中で一貫して語られているのは現場に基づいたマーケティングなのだけど,例えばWeb界隈に置き換えたときに,果たして「現場」とは何を指すのか? という結構難しい問いにぶち当たり,今の所私自身には答えが見つかっていないです.


売れるもマーケ 当たるもマーケ

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

いわゆるマーケティング的な事象の捉え方,切り口について,シンプルな法則の形にまとめて書きくだしたものです.頭のかたすみに留めておいて,なにかあったときに当てはめてみるための引き出しとしておけると良いように思います.簡潔ではあるものの,各法則に当てはまる事例も書かれていたりして,なるほどなと思ったり.

ラストワンマイル

ラスト ワン マイル

ラスト ワン マイル

一言であらわすと,運送会社がネットショッピングに乗り出す話.中身はとてもシンプルだけど勢いのあるストーリーで,とても引き込まれます.相手役の蚤の市の社長がホリエモン+三木谷さんというのはご愛嬌として,作中のメインアイデアが,任天堂宮本さんいうところの「複数の問題を一度に解決する」という意味でのアイデアになっていて,それがすごく素敵な感じです.とはいえ,2015年時点でこの内容が既に結構古びてる感じがしますね... ラストワンマイルとはいえなくとも,Amazonなんて物流自体を内製しようとすらしているこの状況だと.

スマホに満足してますか

体系だったUIの教科書というようなものではなく,そこから零れ落ちるようなインタフェースの手触りというか,実際の勘所をいろいろな視点から述べていて,いろいろハッとさせられるところがあります.特にUIの領域は他分野が入り混じる学際領域でもあるので,著者のバックグラウンドによって結構書かれている内容に偏りがあることが多いのですが,この本の場合は雑食的につまみ食いされているので,それがうまく組み合わさって納得感のある形になっているように思います.

マネジメント

ピクサー流 創造するちから

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

個人的な今年のナンバーワン本.創造的な組織はどうあるべきか,という問題への取り組みを,20年ものの期間にわたってのトライアンドエラーのプロセス含めて誠実に述べている本.私自身もどうやって自分のチームメンバーがクリエイティブであり,かつ生産性を高く持てるようにできるか,ということについて日々頭を痛めており,そのヒントがある程度つかめたりもしました.目指す方向性を明確にした上で,実際のプロセスを詳細に書き,また失敗についても丁寧に描いてくれているのが,なにより素晴らしい点だと思います.その上で,ピクサーという組織の生き生きとした活気あふれる姿が目に浮かぶように,臨場感のある筆致が読んでいるだけで楽しいです.また,毀誉褒貶あるジョブスについては,割と綺麗な白ジョブスの面を強く描いている感じでした.

ワークルールズ

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

Googleの人事トップが,どうやってGoogleの人事制度を組み立てていったかを書いていて,非常に興味深いです.たとえ人事制度に関することであっても,データに基づいた仮説検証プロセスを素早く回し,それによって継続的な改善を行っていく,という仕組みはすごいよなぁとただただ嘆息するばかりです.人事にPh.Dホルダーがいて,こうしたサイクルを回せる会社が世界に何社あるのかとは思いますが,スモールに素早くデータドリブンの検証を行う,継続的に行う,間違いは認めて改める,可能な限り情報は隠さず共有する,といった流れは見習うべきところがあります.あと,失敗した例をきちんとプロセスまで含めて書いてくれているのが,とても参考になります.成功より失敗の方が,他の人に取っても学びが多いと思うので... あと,必ず複数回面接を行って合議で採否を決める,面接者自体の傾向把握や評価も行う,といった個人に依存しない仕組み作りは大事だよなぁ,と.こういう採用プロセスができるようになりたい...

巨像も踊る

巨象も踊る

巨象も踊る

90年代の没落したIBMを立て直したルー・ガースナーの自伝です.経営トップの視点からみた組織マネジメントと,大掛かりな方向転換・事業立て直しというのが,とてもダイナミックに描かれています.綿密にデータを集めて,市場分析をして,撤退やリストラをして,これからの成長分野に重点投資をする,またそのために組織内部の説得や交渉や人員配置をする,といったプロセスが事細かに書かれていて,とても興味深いです.

経営パワーの危機

安定の三枝さんの本.シリーズの「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)」と「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)」は,学生のときに読んで,とっても衝撃を受けたことを覚えています.そして,仕事で予算をとって物事を動かすようになった今だと,別の形で身にしみてなるほどなぁと思わされる本です.500ページくらいありますが,スルスル読めます.組織を動かそうとするなら,大目標,中目標,小目標を立てて,それに基づいてフェーズごとに手を打っていくことの大切さを痛感させられます.そして今の自分が,必ずしもそういった事柄を百点満点で実施できているかというと甚だ心もとないので,なんとも難しいですね.

リスク確率に基づくプロジェクト・マネジメントの研究

一時期お仕事でプロジェクトのリスク評価周りを調べないといけなくて,その関連で手に取りました.ちょくちょく拝読しているタイム・コンサルタントの日誌からの佐藤さんの博論の本です.この本自身は抱えていた仕事に直接役立つものではなかったのですが,こういった学問分野があるんだなぁと感心しながら(中身を完全に理解できているわけではないですが)読みました.余談ですが,下記の記事は衝撃を受けました.未読の方は一読をお勧めします.
brevis.exblog.jp

統計学機械学習

オンライン機械学習

オンライン機械学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

オンライン機械学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

今年発刊されて話題を呼んだ,機械学習プロフェッショナルシリーズの第一弾の4冊のうちの1冊.これまでオンライン学習についてまとまって解説されていた本はなく,そういった意味で良い本だと思います.1−3章は一般的な機械学習について書かれていて,普通に機械学習の入門書としても読めます.メインの4章は,ICML2012のSCW論文の内容とかぶるところが結構あるように思いますが,それを日本語でわかりやすく説明してくれるのはありがたい話です.5章のリグレット解析は,私自身はあまり腑に落ちて理解しきれていませんが... 私自身も以下のようなエントリを書いてたりするので,興味があればどうぞ.
smrmkt.hatenablog.jp
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深層学習

深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

同じく機械学習プロフェッショナルシリーズの1冊で,今はやりのディープラーニングについて非常にコンパクトにまとまった良書です.SGDからオートエンコーダ,RBM,CNNやRNNまで解説されていて,とりあえず一冊読めば一通りの流れが追えるようになると思います.この界隈は動きが非常に速くて,毎月新しい論文が出て知見がアップデートされていくので,すぐに古びてしまうのかもしれませんが...

基礎からのベイズ統計学

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

ハミルトンモンテカルロについてわかりやすく解説しているベイズ統計本です.実務的に必要な範囲を押さえた上でこのわかりやすさを持てるあたりは,さすがは豊田先生だなぁという感想です.ベイジアンの隆盛によってだいぶ時代遅れ感のある共分散構造分析 入門編―構造方程式モデリング (統計ライブラリー)なんかも,読んだ当時はめっちゃわかりやすい! と感動したものです.hoxo_mさんのまとめでも述べられているように,ベイズ界隈は出版ラッシュなので,今後も良い本が出てくるのでしょうけど.

岩波データサイエンス

岩波データサイエンス Vol.1

岩波データサイエンス Vol.1

まさかデータサイエンスの雑誌ができるとは,3年くらい前には夢にも思いませんでした.世の中は動いていくもんです.この本は広範な内容を取り扱っていて,最後のベイジアンネットの章は私には結構辛かったですが,他は平易で読みやすいです.天下の芥川賞作家の小文もありますし.

データ分析プロセス

データ分析プロセス (シリーズ Useful R 2)

データ分析プロセス (シリーズ Useful R 2)

そのまま,実務的にデータ分析をどういったやり方で行うか,について極めて詳細に書かれている良書.Rコードもふんだんに取り扱われていてリファレンスとしても使えてありがたい限りです.

組み合わせ最適化アルゴリズム

組合せ最適化とアルゴリズム (インターネット時代の数学シリーズ 8)

組合せ最適化とアルゴリズム (インターネット時代の数学シリーズ 8)

入門オペレーションズリサーチの次に読んだ本です.これは非常によくまとまっていて,学部レベルのOR入門的な手法が一通り,簡潔にまとまっていて読みやすかったです.例題をベースにして,きちっと手法の解説をしてくれているので,理解しやすくよいです.

集合知プログラミング

集合知プログラミング

集合知プログラミング

最適化まわりで,遺伝的アルゴリズム焼きなまし法の実装みようと思って読みました.カバーしている範囲が広いのと,手法の概要を(それほど難しくない)コードで実際に示しているので,プログラマ的な観点で非常に理解しやすいです.何かしらの論文を読んでアルゴリズム実装するのって,この延長線上にあるんだなーというふうに感じられる本かと思います.良書.

ベイズ統計と統計物理

岩波講座 物理の世界 物理と情報〈3〉ベイズ統計と統計物理

岩波講座 物理の世界 物理と情報〈3〉ベイズ統計と統計物理

統数研の伊庭先生の本で,100ページ足らずの内容なのですが,統計物理について洒脱な語り口で説明してくれて,スルスル読めます.物理学畑でない身には,イジングモデルまわりの意味を知りたくて手に取ったのですが,ある程度腑に落ちる形で説明してくれていて,楽しい本でした.

はじめてのパターン認識

はじめてのパターン認識

はじめてのパターン認識

いわゆる,はじパタで親しまれている機械学習の入門書です.なんか細かいところいろいろ忘れちゃってるなと思って,ざっと目を通して細かいところの知識の確認をしたりしていました.実際簡潔にまとまっていて,確認し直すのに良い本だと思います.理数系の大学院まで出てて機械学習に親しみのない人が,読んで理解するのにピッタリな難易度の本なのではないかと思います.いわゆる文系の人だと,この本の前に2-3冊くらい読んでおかないと厳しい気がします.

入門オペレーションズリサーチ

入門オペレーションズ・リサーチ

入門オペレーションズ・リサーチ

ORのことをまったく知らないので,とりあえず入門書で概観しようと思ったので読みました.概観にはまぁいいけど,あまりに入門書すぎて,さすがにこれじゃ足りないなぁという感じ... 数式処理部分をほぼ全て端折っているので,なんとなくこういう問題があるんだなぁという以上のことは分からずじまい.

エンジニアリング

コンピュータ・アーキテクチャ技術入門

プロセッサを支える技術  ??果てしなくスピードを追求する世界 (WEB+DB PRESS plus)

プロセッサを支える技術  ??果てしなくスピードを追求する世界 (WEB+DB PRESS plus)

計算機に関わるハードウェア全般の概説書.何年か前に,同じHisa Andoさんのプロセッサを支える技術を読みましたけど,これのさらに拡張版といった趣きの本.富豪的プログラミングができる場合も多々ある現在では,コードを書く際に実行環境の方には割と無頓着でもそんなに問題はないのですが,場合によってはかなり気を使わないといけないことも結構あります.特にAPIのレイテンシを気にしないといけない場合とか,大規模行列演算をやるとか,Hadoop使うとかみたいな場合には,ソフトウェア実装の前提なるハードウェア構成を考えていないとうまく機能しないです.そのあたりを(結構記述は込み入っていて理解するのは時間がかかりますが,それでも他に類書がないくらいに)わかりやすく説明している,とても良い本だと思います.

理論から学ぶ実践データベース入門

データベース,というかリレーショナルモデルについて基本的な概念を説明してくれている書籍です.私自身は,仕事をするようになってからDBを触るようになったクチで,理論的なバックグラウンドが弱いというのもあって手に取りました.正規化や直交性といった基本的な概念から,NULLや履歴データにグラフデータのような,RDBで頻出するがリレーショナルモデルでは本来取り扱わなかったり向いていないようなものについて,実践的にどうすべきかといったあたりにまで踏み込んで説明されています.あと個人的には,最後の章で説明されているトランザクションに関する議論は,簡潔にまとまっていて役に立ちました.

SQL実践入門

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

上の本を読んだ後に,リレーショナルモデルとかの理屈はわかったけど,その上でどういうクエリを書けばいいのよということで読んだ本です.ある程度以上効率的なクエリを書こうと思ったら,結局実行計画や最適化の理屈についても理解しないといけないわけですが,この本はそのあたりを解説しつつ,その上でどういうクエリを書くと良いかまで述べられていて,すごく良いです.

データ匿名化手法

データ匿名化手法 ―ヘルスデータ事例に学ぶ個人情報保護

データ匿名化手法 ―ヘルスデータ事例に学ぶ個人情報保護

これまでありそうでなかったデータ匿名化に関する本です.米国の公衆衛生分野における実例を引き合いに出しながら,リスクとリターンのバランスをとってデータを匿名化するやり方について一通り述べられています.実際としては研究分野におけるデータ匿名化,というのがメインの内容で,残念ながら日本の企業におけるデータ取り扱いにそのまま持ってこれるわけでもないのですが,ただ手法や考え方については非常に参考になります.

熊とワルツを

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

詳しくは下記エントリに述べていますが,インハウスでのソフトウェア開発を,プロジェクトベースでやっている場合に,特に参考になる点が多い本だと思います.デマルコさんの本は語り口が洒落ていて読みやすいので,全般的にオススメです.

プログラミングHive

プログラミング Hive

プログラミング Hive

お仕事でHiveをちゃんと使うことになったので,一通り目を通しておきました.内容がだいぶ古いのが難点ですが,Hive自体はすでにある程度枯れていて,基本的なアーキテクチャは変わっていないので良いかなと.もちろんこのあたりのエントリで述べられているような,最近のトレンドは一切反映されていないのですが...

初めてのSpark

初めてのSpark

初めてのSpark

最近流行りのSparkについて,お仕事で使うときに備えて読んでいたりします.

HBase徹底入門

HBase徹底入門 Hadoopクラスタによる高速データベースの実現

HBase徹底入門 Hadoopクラスタによる高速データベースの実現

詳しくは下記エントリに述べていますが,HBaseについて実践的に運用周りを書いてくれている書籍はこの本だけです.今のところ実務でHBaseを使ってはいないのですが,そのうち使うときに,これならスムーズに導入できそうだなぁと思う次第.
smrmkt.hatenablog.jp

サーバ/インフラエンジニア養成読本 管理/監視編

仕事でZabbixとかを含めた運用管理周りの知識を身につけないと,ということで読んでた本です.このシリーズのムック本は,実践的に必要な内容がコンパクトにまとめられていて,ありがたいです.

Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本

Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本

Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本

仕事でインフラ周りのことがらについて知っておかないといけないということで,一通り目を通しました.必要な内容が一通りまとまっていてよいです.

システムはなぜダウンするのか

システムはなぜダウンするのか

システムはなぜダウンするのか

その内容の通り,情報システムのトラブル事例を集めて,体系的に原因をまとめ直して紹介している本です.私自身も仕事でシステム開発をしていたりするので,いろいろ見につまされる内容です.

IT投資の評価手法

IT投資の評価手法―コストと効果を定量的に分析・管理する

IT投資の評価手法―コストと効果を定量的に分析・管理する

どっちかというと費用対効果とか投資対収益とかいった観点からの,IT投資の考え方を書いている本.まぁそうだよねーという感じです.

徹底解説! プロジェクトマネジメント

徹底解説! プロジェクトマネジメント

徹底解説! プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントの概説書.まぁそうだよねーという感じです.

その他

トップレフト

トップ・レフト 都銀vs.米国投資銀行

トップ・レフト 都銀vs.米国投資銀行

国際金融のお話.普段この辺りとはだいぶ縁遠い生活をしているので,華やかで面白いなーと思いつつ読むわけで.自分もお仕事の中で交渉をする場面というのが結構増えてきているのですが,そういう観点でもなるほどなーと思うことが多く興味深い本です.

要するに

要するに (河出文庫)

要するに (河出文庫)

山形浩生さんのエッセイ.2000年ごろで若干古めなんですが,2015年の今振り返ってみると,その当時に書かれていたことが今でも通じるように,とても筋の通った本質的なことを書いているように思います.あと,公開されているデータをもとに論理を積み重ねて将来予想だったり現状分析をしたりというスタイルが,非常に読んでいて参考になる部分が多いですね.