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マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学

会社の蔵書にあったので,30分くらいでざーっと読んでみたんですが,思った以上によくまとまっている本ですね.文系の大学1-2年で統計を初めて学ぶ人が副読本にすると良い感じです.いろいろ細かい説明ははしょってあったりするんですが,全体として初学者向けにとてもよい本のように思いました.

良いところはだいたい以下のような感じでしょうか.

  1. そもそも,書き方が非常に平易でわかりやすい.つっかえやすい言い回しや概念を,うまく翻訳している
  2. 計算過程を省略せずに,具体的な数値を当てはめて計算しており,Σやeなんかみたくもないような読者でも,納得しやすいようになっている
  3. 統計的仮説検定について,論理的な意味を省略せずに説明している

などなど,もちろん細かい点で説明を省略していたりしてる部分はあるんですが,何も知らない数学も嫌いな初学者が読むものとしては,すばらしいように思えます.たぶん理系な方々には,何がいいんだこんな本,と思われる向きもあるかもしれませんが,個人的には計算過程をいっさい省略せずに具体的な簡単な数字で説明していることの意味は,数学嫌いの文系な人に対してのインパクトが大きいようにも思うんですよね.

そのうちここ数日話題の以下の本なんかとも読み比べてみたいものです.まぁ西内先生の本は,みるからに向学心旺盛なオトナ向けの本にみえますが... こちらは勉強嫌いな人向けな感じでしょうかね.

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である